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このブログ記事について

このページは、治部電機サイト管理者が2008年6月13日 12:00に書いたブログ記事です。

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Q&A 008 周波数50Hzと60Hz

治部電機サイト管理者
(2008年6月13日 12:00)
| 個別ページ


ご質問
日本では何故周波数50Hzと60Hzの地域があるのでしょうか。また、50Hz用のトランスを60Hzの地域で使ってはいけないでしょうか。

ワンポイントアドバイス
トランスは、50Hz用のものは60Hzでも使用可能ですが60Hz用のものは50Hzでは使用不可です。


回答
日本では利用される電力が東西で50 Hz /60 Hzと別れています。 変圧器もこれに対応して、50 Hzと60 Hz用に設計されます。
ここで60Hz用に設計された変圧器を50Hzの電源で使用すると、次のような問題が生じます。

1.励磁電流及び励磁突流電流が著しく増える。
2.無負荷損失が大幅に増える。
3.騒音・振動が非常に大きくなる。

このため、通常60Hz用変圧器は、50Hzでは使用することができません。 これは鉄心の磁束が周波数に逆比例(60 Hz /50 Hz ... 1.2倍)するため 鉄心の断面積が不足し、過励磁の状態になってしまうためです。
負荷を減らしても鉄心内部の磁束の問題は解決しないので、 60Hz仕様品を50Hzで使用することはできません。

逆に、50Hz用に設計された変圧器を60Hzの電源で使用しても特に問題はありません。
ただし、以下のような特性も出るので注意してください。

・インピーダンス電圧が増える
・電圧変動率が増える
(50Hz/60Hz両用仕様のものは、50Hz用として設計しているとみなして差し支えありません。)

また、50Hzの変圧器や50Hz/60Hz両用変圧器は、 60Hzの変圧器に比べれば大型になり製作コストもかかります。 電源環境に沿った変圧器をお求めください。
 ※注意:これはトランスのことです。負荷は、メーカーに問合せください。

(2009.9.14内容追記)

リアクトルの場合(2011.03.24追記)

  リアクトルについてのお問合せがございましたので、追記します。
  リアクトルの場合は、効果(無効容量など)が変わるので、
  50Hz 60Hzそれぞれ専用に設計されたリアクトルをご使用下さい。

参考になる事例
  質問007



参考 
「日本では何故周波数50Hzと60Hzの地域があるのでしょうか?」というご質問ですが、明治時代に東京電灯(東京電力の前身)がドイツ製の50Hzの交流発電機を導入し、大阪電灯(関西電力の前身)がアメリカ製の60Hzの交流発電機を導入したのが原因といわれています。戦後の高度成長で電力需要が増加し、統一のチャンスを逃してしまったようです。実際、ヨーロッパやアフリカは50Hz アメリカやカナダは60Hz アジアでは韓国やフィリピンなどが60Hzです。

 

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