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Q&A 008 周波数50Hzと60Hz
ご質問
日本では何故周波数50Hzと60Hzの地域があるのでしょうか。また、50Hz用のトランスを60Hzの地域で使ってはいけないでしょうか。
ワンポイントアドバイス
トランスは、50Hz用のものは60Hzでも使用可能ですが60Hz用のものは50Hzでは使用不可です。
回答
日本では利用される電力が東西で50 Hz /60 Hzと別れています。 変圧器もこれに対応して、50 Hzと60 Hz用に設計されます。
ここで60Hz用に設計された変圧器を50Hzの電源で使用すると、次のような問題が生じます。
1.励磁電流及び励磁突流電流が著しく増える。
2.無負荷損失が大幅に増える。
3.騒音・振動が非常に大きくなる。
このため、通常60Hz用変圧器は、50Hzでは使用することができません。 これは鉄心の磁束が周波数に逆比例(60 Hz /50 Hz ... 1.2倍)するため 鉄心の断面積が不足し、過励磁の状態になってしまうためです。
負荷を減らしても鉄心内部の磁束の問題は解決しないので、 60Hz仕様品を50Hzで使用することはできません。
逆に、50Hz用に設計された変圧器を60Hzの電源で使用しても特に問題はありません。
ただし、以下のような特性も出るので注意してください。
・インピーダンス電圧が増える
・電圧変動率が増える
(50Hz/60Hz両用仕様のものは、50Hz用として設計しているとみなして差し支えありません。)
また、50Hzの変圧器や50Hz/60Hz両用変圧器は、 60Hzの変圧器に比べれば大型になり製作コストもかかります。 電源環境に沿った変圧器をお求めください。
※注意:これはトランスのことです。負荷は、メーカーに問合せください。
リアクトルについてのお問合せがございましたので、追記します。
リアクトルの場合は、効果(無効容量など)が変わるので、
50Hz 60Hzそれぞれ専用に設計されたリアクトルをご使用下さい。
参考になる事例
質問007
参考
「日本では何故周波数50Hzと60Hzの地域があるのでしょうか?」というご質問ですが、明治時代に東京電灯(東京電力の前身)がドイツ製の50Hzの交流発電機を導入し、大阪電灯(関西電力の前身)がアメリカ製の60Hzの交流発電機を導入したのが原因といわれています。戦後の高度成長で電力需要が増加し、統一のチャンスを逃してしまったようです。実際、ヨーロッパやアフリカは50Hz アメリカやカナダは60Hz アジアでは韓国やフィリピンなどが60Hzです。
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