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このブログ記事について

このページは、治部電機サイト管理者が2008年6月20日 12:00に書いたブログ記事です。

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Q&A 015 50Hz仕様のトランスを周波数可変で使用できますか?

治部電機サイト管理者
(2008年6月20日 12:00)
| 個別ページ


ご質問
コロナ放電を利用した装置の制御のため、付属変圧器の1次入力周波数をインバーターで50~200Hzの可変とし、2次電圧をコントロールしようと考えています。 50Hz仕様で製作した変圧器を、上記の周波数範囲で使用できるでしょうか? また、使えるとしたらどのような点を注意すべきでしょうか?

電圧は概ね周波数に比例して増減するように理解しています。
従って50Hz製品に200Hz前後の電圧を加えるのは危険なような気がし、
中間の130Hz位で設計すべきと思いますが如何でしょうか?

1次電圧:容量:単相 240V 1kVA
2次電圧:約6500前後~最高9500V 

ワンポイントアドバイス
一次電圧条件が同じならば、50Hz設計のトランスは無負荷特性に関しては特に問題は生じません

 


回答
一次電圧条件が同じならば、50Hz設計のトランスは無負荷特性に関しては特に問題は生じません。但し周波数が変化した時の問題点などについて
無負荷特性・負荷特性の面より記載します。

 

 無負荷特性
1-1励磁電流、鉄損関係に関して
 一次電圧条件が同じならば、50Hz設計のトランスは無負荷特性に関しては
特に問題は生じません。

但し、インバータ電源という条件により磁束密度を下げるなどの設計配慮を
要し、普通の50Hzトランスでは問題を生じる可能性があります。

一般論として、同じ磁束密度では、周波数増加により、励磁電流や鉄損は
増加しますが、同じ一次電圧ならば、50Hzから200Hzにおいて、
磁束密度は50/200=0.25くらいに低下しますので、励磁電流や鉄損は、
むしろ減少します。

 

1-2 過電圧条件
記載の仕様によりますと、二次電圧が、約6500前後~最高9500Vの範囲で
一次側にタップがありませんので、大きな過電圧条件が課されることに
なります。6500Vを定格二次電圧とすれば9500/6500=1.46倍の
過電圧条件となります。これは極めて過酷な条件です。

但し、周波数増加の時 二次電圧が増加するという関係があるのならば、
その周波数、二次電圧の変化条件によっては、
上記の過電圧条件は緩和又は解消されます。

 負荷特性


2-1インピーダンス電圧、電圧変動率、銅損に関して
50Hzから200Hzにおいてインピ ーダンス電圧は4倍になります。
電圧変動率、銅損も増加します。場合によっては、高周波領域において
電圧低下により使用上の問題をきたすことも考えられます。

そういった問題が生じるかどうかは、トランスのテストデータと貴社の
機器の仕様により判断できると思われます。

 基本となる周波数について


3-1基本となる周波数
中間の130Hzで設計しても仕様により条件が異なりますので、
それがいいか悪いかの判断はできません。

周波数はユーザーで設定していただかねばなりません。
一般的には基本となる周波数は50Hzまたは60Hzです。
記載されている50Hzから200Hzは特殊周波数条件となります。

 

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