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> 取扱い製品 > 自己補償型交流耐電圧試験装置
試験用変圧器の鉄心部にギャップを有しており、そのギャップ長を駆動機構によって連続的に可変させ試験用変圧器の励磁リアクタンスを変化させています。
一般に、電力ケーブル、発電機のコイル、コンデンサなどの絶縁試験を行う場合、この供試品~大地間は絶縁物を誘電体とする容量性負荷と考えられます。
このような負荷の試験を行う場合、補償リアクトルを供試品と並列に接続し電源容量を低く抑える方法が一般的に採用されてきました。
しかし、この場合、装置の構成として電源操作盤試験用変圧器そして補償リアクトルが必要であり、またリアクトルが固定式であるために力率を1とすることが難しいという弱点がありました。
この自己補償型交流耐電圧試験装置は、従来の弱点を解消するために大きな特徴として試験用変圧器の鉄心部にギャップを有しており、
そのギャップ長を駆動機構によって連続的 に可変させ試験用変圧器の励磁リアクタンスを変化させます。
この方式により従来のように補償リアクトルを必要とせず、またギャップの連続可変によりシステムの力率を1とすることが可能となりました。
変圧器の励磁電流Igは印加電圧Eに対して位相が90°遅れています。
一般に変圧器の励磁電流は非常に小さいですが、鉄芯のギャップを大き くすると励磁電流は急激に大きくなります。
自己補償型変圧器は、この電 流を利用し供試品Cxに流れる進み電流を相殺しています。
下図の回路において電圧調整器(SL)を可変し試験電圧(e)を設定します。
ここで、変圧器入力電流(Io)が最小となるよう変圧器(T.Tr.)のギャップを調整し、力率補正を行ないます。
※ 実際には供試品および変圧器ともに損失分の電流は流れます。
項目 | 型式/定格仕様 | |||
STS06-12K | STS10-12K | STS15-12K | ||
出力 | 定格容量(kVA) | 6.0 | 10 | 15 |
定格電圧(kVac) | 0〜12 | 0〜12 | 0〜12 | |
定格電流(A) | 0.5 | 0.83 | 1.25 | |
時間定格 | 0.5時間(長時間定格も製作可) | |||
入力 | 相数 | 単相2線 | ||
定格電圧(V) | AC200V(AC100Vも製作可) | |||
定格周波数(Hz) | 50Hzまたは60Hz指定 | |||
定格容量(kVA) | 1.5 | 2.0 | 3.0 | |
操作 | 操作方式 | 電圧調整:手動、ギャップ調整:電動 | ||
環境 | 冷却方式 | 乾式自冷(出力電圧20kV以上は油入自冷式) | ||
周囲温度 | 0〜40℃ | |||
周囲湿度 | 35〜85%RH |
・電源操作盤(電圧調整器内蔵)
・自己保障型試験用変圧器
・機器間接続ケーブル
・取扱説明書
・試験成績書
その他の仕様は、お打ち合わせいたします。